QHM Migratorによる変換は使えるか否か?

2019年8月4日

QHM Migrator」というtoieeラボ開発のWordPressのプラグインがあります。「QHM⇒WordPress移行」用の変換ツールですが、変換対象の元のサイトのページ数が膨大な量になると、コピペ等による手動変換はコストと工数等を考えると無理な話になります。

そこで脚光を浴びている自動変換ツール「QHM Migrator」の登場となるわけですが、果たして変換結果に満足しているQHM/HAIKユーザーが何人いるのか些か疑問に思います。

公開当初、この「QHM Migrator」は、文字通りQHMサイトの変換用としてリリースされましたが、現在では、HAIKサイトでも対応可能なツールとなっています。

当方のHAIKページで実際に変換テストを行った事例があります。元のページはHAIKで作成された約20ページの試作見本ページです。

致命的な変換エラーの数々!

1.テキスト回り込み画像表示(#show)

一番問題になるのが、この回り込み画像表示です。WordPressに変換した結果をみると、画像の回り込みが実現できていません。要するに、左右に画像とテキストの配置が二行、即ち、画像が最初に表示され、その直後にテキストが表示される形になります。

それはそれで見れないことはないのですが、画像の回り込みに拘る方には、不満たらたらとなるでしょう。どうしても前と同じような形を希望するには、段組を併用した画像表示の形を取らざるを得ません。この部分は手動で手直しする必要があります。

2.スライドショーがスライドショーにならない

スライドショーを実装する #slides、#slideshow、#bs_carousel の何れのプラグインもWordPressに変換できません。即ち、画像が縦に並んだり、画像自体が表示されなかったりで散々な結果になります。

これらのQHM/HAIKのプラグインは、その都度、WordPressのプラグインに手動で置き換える必要があります。スライドショーを多く実装しているページが多いサイトには、致命的と言っても過言ではありません。
画像送りボタン付きのスライドショー
本来のスライドショーもダメ

3.アコーディオン・メニューがアコーディオンにならない

アコーディオン・メニューを実装する #accordion、#bs_accordion の何れもアコーディオンにならない結果となります。即ち、アコーディオンが開いた形で何ともみっともない形で表示されます。一つ一つ直して行くしかありません。

このアコーディオン・メニューがサイドメニュー上に実装されている場合もWordPressには変換できません。そもそもナビメニューやサイドメニュー等のメニュー設定は、一から再設定の対象となります。

メニュー等のカスタマイズが必須!!

前記に記載したように、この「QHM Migrator」による言語変換は、WordPressの固定ページ及びブログ投稿ページへの変換が主たる目的で開発されたプラグインです。QHMまたはHAIKページのナビゲーション・メニューやサイドメニュー、及びフッターメニュー等のメニュー設定は、変換結果の固定ページ一覧から再度設定し直すことが前提となります。

この辺の違いがサイトの容量(ページ数)が大きくなればなるほど、前記の「致命的なエラー」以上に、ユーザーにとって大きな負担となってきます。即ち、例えば運良く前記の「致命的なエラー」が一件も無かった場合でも、このメニュー関連の設定は、再度カスタマイズする覚悟で臨まなくてはなりません。

<結論>「QHM Migrator」は使えるツールか否か?

固定ページだけでも変換できたことで満足できるのなら「使えるツール」になると言えるでしょう。そして前記の致命的なエラーを手動で直す覚悟が持てる方には「使えるツール」になると言えるのかも知れません。

要は、ユーザーの考え方次第です。元々、容量(ページ数)の小さいサイトなら、初めから「QHM Migrator」は使わず、筆者が薦める「ELEMENTOR」等によるページ毎のコピペベースでの手動変換が最適な手段となるでしょう。

問題は「変換後のページ更新」への対応

WordPressへの変換結果に満足して、今までQHMもしくはHAIKでメンテナスしていた対応が、ある時点からWordPressでの対応に替わるわけですが、この辺の技術的な違いにスムーズに対応できるか否かにかかっています。

WordPressでのページ編集には、ビジュアルモードとテキストモードの2種類のページ編集モードがあります。その内のテキストモードによるページ編集には、HTMLやCSS等の知識が必須事項となるでしょう。

この件は、程度問題があるにせよ、ある程度、必須スキルと想定してユーザー自身がスキルアップして行くことを覚悟しなければなりません。予算的に余裕があるのならメンテナンス事態を業者に任せるのも一つの解決策と割り切ることができるか否かです。

実際問題としてtoieeラボに依頼したWordPressページで、その後のページ編集で行き詰って、WordPressからHAIKへの逆変換を依頼してくるユーザーもいました。「隣の芝が青く見える」的な感覚で安易にWordPress移行を考えるべきではないと言うことです。

当方のWordPress移行には2つのメリットがあります

その2つのメリットとは、「サイトのスリム化」と「WordPressスキルの取得」です。WordPress移行の機会にリンク切れのページや古くなったページを捨てることでスリム化が実現できます。制作代行後の個人レッスンでWordPressのスキルが取得できます。